奈良公園や周辺の鹿たち、どうやって食いつないでいるのか
土曜日から奈良に来ています。
奈良は6回目くらいかなあ。
わたしはずっと知らなかったのです。
奈良公園やその近隣にいる鹿たちは野生で、
エサの時間に誰かが何か食べ物を与えているわけではない、ということを。
彼らは芝生や、ドングリや、笹の葉、木の葉
を食べて生きているそう。
てっきり夕方◯◯時に、笛やホラでも吹いて鹿たちを集め
決まった場所でエサを与えているのだと思っていました。
鹿の体は大きいです。
枯れ草の中に紛れているかすかな緑を口に入れたところで
なんの足しになるだう。
朝7時前に荒池を通りががった時の家族らしき5頭は
午後の1時にもまだそこで地面をあさっていました。
何時間もかけて周辺を歩き回っていたのですね。
そして、私の小指の爪の半分くらいの
小さな緑を見つけて口に入れていました😭
早朝散歩しながら鹿たちを眺めていると
どの鹿も、兎にも角にも食べ物を探している事に気づきます。
彼らの目は真剣です。
奈良公園で日常的に人間から鹿せんべいを貰っている子たちは人馴れしていますが
少し離れた荒池の土手を放浪している小家族は
私が土手に降りて寄って行こうとすると
走って逃げてゆきました。
手に鹿せんべいを持っていてもです。
鹿たちはかなりの距離を移動するということですが
メインの場所から離れた区域で生まれた子は
母や兄弟数匹とひっついたままさほど遠くには移動せず
むしろ人を避けて暮らしている家族もいるようで
(鹿のオスは単独生活?
子供を引き連れて暮らしているのは
メスの鹿らしいです)
私が上の歩道、鹿たちは柵の下の土手。
離れていれば逃げないが٠٠٠
シャイな性格の母親に連れられている小鹿たちは
鹿せんべいの存在を知らないで育つのではないかな。
すると、食べる量がぜったーーーい足りないですよね😢
まあ、鹿せんべいを食べたからって
あんなのは空気ばかりの粉ものだから
全然満足できないだろうけど。。。
と思いWikipediaを見てみたら、奈良の鹿たちは
同じ種類で他の地域に住む鹿たちより栄養状態が悪く
体格も小さいのだと書いてありました。
枯れ草さえないような地面でも、
何かないかと食べられそうなものを探している。
本気でせつなくなりました。
台風の日も日照りの時も、
自分たちの知恵と力で生き抜く鹿たち。
(野良犬、野良猫と呼ばれている彼らも同じですね💧)
Wikipediaのよると、鹿たちは
第二次世界大戦末期の1943年(昭和18年)には350頭に。
さらに戦後の混乱期の食糧難による密猟で
1945年(昭和20年)には79頭まで減ったとのこと。
角、皮、肉٠٠٠
それらが人間の餌食になった💧
狼に狙われ続けた時代もあったそう。
しかし現在は頭数が増えていて、昨年(2023年)には
奈良公園一帯で1233頭の鹿が確認されたようです。
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